2014年過去問に見る筑波附属中の算数の傾向

入試科目と求める学生像
2014年の過去問では、筑波大学附属中学校の入試科目は、国語、算数、理科、社会、音楽、図工、家庭科、体育の8教科です。一般の私立中学校は国語、算数(及び英語)の2教科(又は3教科)なので、科目の多さに特徴があります。これは校訓のもと、教育方針が「知育、徳育、体育」のバランスにあり、筑波大学附属中学校が求める生徒が、選抜試験にも反映されていると考えられます。

試験方式と問われる学生の能力
8教科受験だけでなく試験方式も特徴的です。通常は科目毎に試験時間を割振り、一つ一つ試験を行います。筑波大学附属中学校はそういう方式ではなく、試験科目の算数と社会を同時に行い、試験時間は合計で50分です。同様に国語と理科が同時で、試験時間が50分です。同時に行われる科目をみると、算数と社会、国語と理科のように、いわゆる理系と理系、文系と文系と言う組合わせではなく、50分間の中で理系と文系を同時に行う、異色の方式を取り入れています。教育方針にある、バランスの取れた、そして臨機応変に対応出来る生徒を見極めようとする、筑波大学附属中学校の試みではないかと考えられます。2014年だけでなく、それ以降でもこの特徴が見られる事から、この方式が定着していると考えられます。筑波大学附属中学校を受験する生徒はこの点を理解し、2014年に限らず、手に入る過去問を全てチェックし、十分に対応出来るよう準備をしておく事が必要です。

発想力と思考の切り替えも必要
また2014年の過去問を見ると、オーソドックスな平面図形の角度を問う算数の問題があるかと思えば、3×3の魔方陣の問題のように、与えられた数字をもとに、縦と横の合計が全て同じになるように全マスに数字を入れさせると言う、クイズ的な、ある意味ゲーム的な発想の問題も出題されています。受験勉強一辺倒ではない、思考の切り替えを考査する問題として出題されています。試験時間内で理系と文系を同時に解かせて思考を切り替えさせる試験方式と併せて、柔軟に対応できる能力を高めておく事が必要です。
受験する生徒の皆さんは、過去問をしっかり研究し、合格を目指して下さい。